デザインの力 それは、機能性。シンプルな違いが大きく変える使い勝手。

すぐに役立つ(ライフハック・実践・知識)

デザインが持つ力はすごい。

iPhoneが話題になって、そこからしばらくデザイン論が盛り上がりましたよね。

デザインって言葉、ただ形のことだと思ってる人に向けて書いてます。

デザインという言葉、ちゃんと理解しないと、勿体無いですよ。

三角定規の穴

小学生の頃に、2つ使いましたよ。

みなさん覚えてます?

一つは直角二等辺三角形、もう一つは、正三角形真っ二つにした三角定規。

で、私がつかってたのは、ちょうど↑のように真ん中に穴が空いてた。

みなさんのもそうじゃなかったですか?

さて、この穴なんの為に空いてる?

見た目のインパクト?

デザインの話題なので、見た目の問題と考えた方。残念。

「三角定規といえば、まんなかに穴が空いてるもんだから、穴が空いてたら三角定規ってわかるでしょ」

ってのはわからんでもないですが、順序が逆です。

三角形の中に丸い図形があるからと言って、視力がアップしたり、頭が良くなったりすると言った効果も、もちろんないです。

掴み取りやすさ?

次に挙がる理由としては、掴みやすさという理由が上がるかもしれません。

でも、思い出していただきたい。

真ん中の穴に爪引っ掛けたとしても、特別持ちやすいということはなかったはず。

もし手元に三角定規あったらやってみてください。

穴を使わなくても、持ち上げることはできるはず。

密着度の向上

あの謎の穴。

実は、紙と定規の間の空気を抜きやすくする効果がある。

空気があると、定規が紙の上で滑ってしまう可能性が高まる。

定規は、線を引く為にも使うことを考えると、ピタリと紙に接着できる方が良いのは間違いない。

変形防止

最近のも普通の素材なら多分一緒で、温度によって膨張したり縮んだりする。

そうすると、定規は歪む。

もし歪むと、定規は定規として役割を果たすことができないのである。

その歪みの影響を少なくする為に、真ん中に穴が空いている。

真ん中に穴が空いていることによって、膨張や収縮による歪みの影響を減らすことができるのだ。

「じゃあ、穴の形は丸くなくてもいいじゃないか」という話になる。

しかし、甘い。

定規というのは、思い出していただきたい。

小学生でなくても、割れるリスクが、ある。

形あるものは、全ていつか壊れるとはいえ、長く使えるのに越したことはない。

なので、円形。

円形のが一番衝撃に強い。

デザインの力

定規の穴一つにしても、ちゃーんとみていくと、色々な設計上の思想が詰まっていることがわかる。

これぞまさにデザインだ。

すごいのは、耐衝撃、歪み防止、使用感の向上という、異なる3つの機能性が、

「定規に円形の穴を開けておく」

という一つのアイディアに集約している。

シンプルで、簡素な工程が、その製品の仕上がりと使い勝手と機能性を大きく変化させている。

大袈裟だと思うかもしれない。

しかし、こうした機能性を突き詰めたデザインの考え方が、iPhoneを生んだんであり、今当たり前のように使われているUXという言葉が意味するところだと、私は思う。

こうした機能美の概念を理解することが、本当の意味でデザインを知っているということになると、私は思う。

ちなみに、このサイトをご覧の皆様はお分かりと存じますが、私に機能美は掴めてません。

目下、勉強中。

この記事のまとめ

本当のデザインは見た目に終始しない。

本当のデザインは機能美を備えている。

蛇足

三角定規の穴の知識は、今日この本を読んで初めて知った。

最強の雑学王に一歩近づいた気がする。

 


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